社会保険料の最適化を目的に活用されているマイクロ法人スキームですが、マイクロ法人に売上が計上できなくても利用できるのでしょうか?マイクロ法人専門税理士が解説します。
売上なし、赤字のマイクロ法人はOK
売上なし、赤字のマイクロ法人はOKです。
売上が計上されない法人は世の中に無数にありますので、売上が計上されていないことをもって法人格が否定されるということはありません。
逆に言えば、売上が0円でも、確定申告義務や税金の納税義務は発生します。
節税だけを目的としたマイクロ法人設立はNG
ただし、そもそも売上の計上予定がない節税だけを目的としたマイクロ法人設立はNGとなります。
法人制度は税金によって運営されています。
ですので、法人制度の運営費(税収)の削減だけを目的とした法人は認められないこととなります。
マイクロ法人には一定の事業目的が必要
このため、マイクロ法人は、売上の計上が見込まれる事業を行う必要があります。
複数の個人事業を持つ場合には、ひとつの事業をマイクロ法人で行う、単一の事業の場合には単一の事業を切り分ける、もしくは、新たな事業をマイクロ法人で立ち上げる必要があります。
マイクロ法人の事業設定について、迷われている方は、お問い合わせください。